ポップアップノーティフィケーションの憂鬱

Essay

ポップアップノーティフィケーション。スマホなりPCで作業していると、画面にピロリン!と出てくるアレである。

嗚呼、ポップアップノーティフィケーション!

古き良きガラケー全盛期、僕たちが思考や、行動を中断させられるのは電話着信か、メールが届いた時だけだった。

かたや、スマホ全盛の2013年。
僕のiPhoneやPCの画面は実にせわしない。
何か作業をしていても、SNSや各種アプリの更新通知やら、「いいね!」がつきましたやら、果ては心臓が縮こまるような警告音とともに「緊急地震速報 8秒後震度4!」なんて出たりする。
ユーザー、開発者が共に望んでつけた機能。もちろん便利なんだけど、思考や作業が中断されることに対して麻痺しかかっているのかなと、ふと思ったのだった。

そのきっかけが、AmazonのKindleペーパーホワイトの購入。
ここ数年を振り返ってみて思ったことが、「そういえば読書量が減ったな」ということ。
昔から活字中毒気味で、通学・通勤時には本が欠かせなかったが、ここ数年、そうケータイのパケット定額あたりから、
本がなくてもネットを見てれば、「活字を読みたい欲」は満たせてしまっていた。
KindlePWを買って読書をしていて強く感じたことが、「デバイスの不在感」だ。
今までもiPadやiPhoneで電子書籍を読んでいたが、「機械を介して本を読んでいる」という薄い膜のような違和感を常に感じ続けていた。
それに加え、前述のポップアップノーティフィケーションのお陰で、読書中もアプリを起動したり、Facebookを覗いてしまったり、本を読む時の没頭感を感じることが少なかった気がする。

KindlePWは読書中、一切の邪魔が入らない。
3G版を買ったが、読書中にKindleが何かを通知してくることは無い。
これが思った以上に快適。
ものすごい勢いで、本を読む冊数が昔に戻りつつある。
最近は移動中、iPhoneで時間をつぶす時間が激減し、Kindleに没頭している。
巡り巡って、原点にまた戻ってきた感がある。ビバ!読書体験。
kindle

難点はワンクリックでどんどん本が買えちゃうので、結構な額を書籍に費やしてしまうことですな・・・。






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