発電できる服やテントが出来るかも!小さな球状太陽電池を織り込んだ布

僕は趣味でトレッキングをするのだが、アウトドアでの電源の確保は永遠のテーマの一つだ。
そんな趣味が高じて、小枝を燃やして発電するストーブを買ったり、ロウソクの炎と水で発電できるガジェットを予約したりしている。

アウトドアに出たとき、切に望むのは、効率の良い太陽光発電だ。
移動中や、テントでの滞在中に太陽光を使って発電出来れば・・。
真夏、木陰も無い山道でギラギラの日差しに汗をかきながら、何度思ったことだろうか。

実は、ザックなどにつける太陽電池パネルは製品化されている。

PowerFilm USB+AA Solar Charger

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要は太陽光発電に使うパネルを小さくした製品だ。

しかし、最適な場所に固定されたソーラー発電所や太陽光発電用の屋根パネルなどと違い、アウトドアでの移動中はパネルを常に太陽光の方に向けているわけにはいかない。
日光を捉えた時にいかに効率的に発電するか、そして特定の方角ではなく、多方角に発電パネルを向けられるか。
この2点がアウトドアでの太陽光発電では重要になってくる。

先日読んでいた、文部科学省の「科学技術動向」誌にこれらの課題を解決できそうな太陽電池の記事(PDF)が載っていたのでご紹介したい。

一粒の直径が、1.2 mmの小さな球状の太陽電池を多数埋め込んだ織物の開発に成功したという記事だ。

2012 年11月、スフェラーパワー(株)と福井県工業技術センターは、織物メーカーの協力を得て、
直径 1.2 mm の球状太陽電池「スフェラー®」を織り込んだ織物の試作に世界で初めて成功した。
スフェラー®は、シリコン粉砕品を一旦溶かしてサイズの揃った球状の粒にしたもので、
受光面は球状であるため、どの方向から光が来ても効率良く発電でき、平面型より多くの光をとり込める。
1粒では約1 mWと発電能力は小さいが、多数繋げば大きな発電能力となる。
今回試作した太陽光発電織物は、異種産業の協力により得られた成果であり、
軽量でフレキシブルであるのはもちろん、伸縮性や追従性に富むため、
発電カーテン・衣類・バック・テントなどに応用できる。

発電する布!!

発電する布!!

ちなみに、平面状の太陽電池パネルに比べて発電効率が数倍高いようだ。

球状であるため、どの方向から光が来ても効率良く発電でき、
さらに、受光面の面積も平板型の4 倍となる。適切な密度で並べた場合には、
平板型の電池と比べて発電量が 2~3 倍多くなる

適切な防水加工を施せば、テントや衣服、そしてザックなどに発電効率の高い太陽電池素子を埋め込んだ繊維素材として使えるだろう。

また球状という特性から、表裏問わず発電することができ、また、光の透過性が高いため窓に埋め込むような用途にも使えるとの事だ。

発電もできる窓。素敵だ。

発電もできる窓。素敵だ。

デザイン性と機能性を兼ね揃えた素晴らしいコンセプトだ。

一昨年、3.11の震災で、インフラに頼らない発電機能の重要性をひしひしと感じた。
発電所を中心としたマスの電力網と合わせて、各建物、各家庭ごとに必要最低限の電力供給ソリューションが有るに越したことはない。
自然災害の多い国だからこそ、大切なことだ。こういった技術にこそ税金・予算を使って欲しいものだ。

さて、このブログでは引き続き、こんな素晴らしい技術を見つけ次第紹介していきたいと思っている。
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