香港電脳遊戯 2 ~腹の上のポニョ編~

Essay

今回は一人旅だったので、好きなものを、好きなように食べてきた。
香港に行く目的の半分は食い道楽のためといっても過言ではないだろう。
しかし、最近とみに腹の上のポニョが育っており、自分を戒めるためにもジムが使えるホテルに泊まった。

香港の街をぶらぶらしていると、そこかしこでショーウィンドウに美味しそう焼けた各種肉の丸焼きを目にする。
昼時にごみごみした通りを歩いていいたら、あるお店に豚がまるまる一頭吊るされており、その美味しそうな匂いにつられ、
吸い込まれるようにお店に入ってしまった。

飛べない豚は・・

近所のオバサンと思われる人と相席になり、テーブルのメニューを見てもよくわからない。
オバサンがニコニコしながら話しかけてくれるのだが、英語が通じず、会話にならない。
そのオバサンが食べていたものが美味しそうなので、これと同じの下さいと身振りでお店の店員さんに注文すると、
すぐにテーブルに運ばれてきた。値段、スピード共に吉野家的な感覚である。

肝心の味は八角のような香辛料の香りと、思ったより強めの甘みの味付けで、好みが分かれそうな味。
ライスは長粒種のパサパサ系。たしかに粘り気のある日本のお米よりはこのお米の方が合う。

さて、当然のことながら香港は暑かった。
一日中街を歩いて、ホテルに帰りシャワーを浴びると、もう外出したく無くなる。
10分くらい歩いたら、もう汗だくになってしまう。
一人ということもあり、だんだん夕食はテイクアウトでいいか、と思うようになってきた。
しかし!このテイクアウトが素晴らしかったのである。
ホテルの近くの繁華街、現地の人で賑わっている活気あふれるお店で試しに適当に夕食をテイクアウトで包んでもらったのだが、
これが本当に美味しかった。

ホタテの上にたっぷりのみじん切りのにんにくと、春雨をのせて蒸したもの、そしてチャーハン、これが驚くほど美味しかったのだ。

毎食、この一品は欠かさなかった・・


あんかけチャーハン


ソフトシェルクラブのフリッター


ザ・晩餐!

結局、夕食は連日このお店でテイクアウトしてすませる事になった。
シャワーを浴び、エアコンの効いたホテルの室内で、冷えた白ワインと一緒に食べれば、外食以上に贅沢な食事となったのだった。
香港での食事はテイクアウトもお薦めである。

ところで毎夜、部屋内でテイクアウト食をパクつく日本人に業を煮やしたのか、ホテルのレストランが挑発に・・。
部屋に帰るやいなや、熱々のゴマ団子を持った従業員が登場、これはサービスですとニッコリ。

ごま団子。中身はアンコではなく、肉。

まんまと術中にハマり、最終日はホテルで食事をするはめになったのだった。


デザートが恥ずかしかった・・

次回、謎のお寺で猿を追う!






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