Biolite社に見る、ガジェットと社会貢献のステキな関係

BioLite
ガーナで活躍するBioLite Home Stove

このブログで何回か取り上げたBioLite社の製品。
僕はこの会社の製品はもちろん、企業活動に非常に感銘を受けていて、よくこの会社の公式サイトをチェックしている。

(参考記事: 小枝を燃やしてiPhoneを充電!BioLite CampStove哀愁レビュー)

BioLiteキャンプストーブは先進国のアウトドアシーンで大人気だが、このストーブの元となったモデルが、BioLiteホームストーブである。

ガーナで活躍するBioLite Home Stove

ガーナで活躍するBioLite Home Stove

BioLite社のサイトによると、全世界で30億人の人たちが直火(焚き火)で調理し、13億人の人たちに電力の供給が行き届いていない。
また、年間200万人の人が炊事時に屋内に立ち込める煙による悪影響で命を落としているそうだ。
(屋内で直火で調理すると、一日あたりタバコ2箱を吸うのと同レベルの健康への悪影響があるそうだ。焚き火好きの僕としては非常に驚いた。)

BioLite公式HPより

BioLite公式HPより

 

BioLiteホームストーブはこれらの問題を解決するために作られた。
このホームストーブを用いると、煙を94%、一酸化炭素を91%削減でき、そして燃やす木の量は半分で済む。
そして、もちろんBioliteキャンプストーブ同様、LEDの照明や、携帯電話の充電をすることができる。
インドでの調査では、燃料の節約や、発電で年間72$相当の恩恵を与えることができるそうだ。

こちらもBioLite公式サイトより

こちらもBioLite公式サイトより

日々の煮炊きの時間が大幅に削減でき、ひいては完全ではないものの、日常のインフラを担う電力を得ることもできる。
このストーブを使っている現地の人々の写真を見ると、使っている人たちがみな本当に嬉しそうだ。
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このような日常の暮らしを少し幸せにできる技術やガジェットがどんどん広まっていって欲しい。
BioLiteホームストーブはBioLiteキャンプストーブとは異なり、市販されていないようだが、もっともっと広まればいい。
国レベルでODAの一貫として支援すれば、大量に世界に供給できるのではないだろうか。
軍拡している国にODA予算を垂れ流し続けている場合ではない。土木ODAに比べればホームストーブ大量生産のコストなんて微々たるものだろう。

世界中の人たちに安全な炊爨を。そして、世界中のガジェットに電気を。

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