カタログの仕様表で夢を語るな!メーカーとユーザー間の信頼感が消えつつある話

怒ってます。

追悼Xperia Z5。お風呂スマホはやはり無謀なのか?”IPX5/8の罠”でも書いたが、使用しているXperia Z5がバイブが止まらないという症状でメーカー送りとなった。

あれから一週間。本日、auサポートセンターから着信があり、基盤が腐食しているため有償修理。修理料金1万1千円ですとの連絡があった。
「でも、お客様はauの安心ケータイサポートプラスLTEに入っているので、5000円で治せますよ(ドヤッ)」とオペレーターさんは得意気。
コールセンターのオペレーターの方と「防水」について熱く語り合おうかと一瞬考えたが、そんな事をしてもメーカーには一ミリも伝わらないだろうなと思ったので、死んだ目で5000円でリフレッシュ品(!)との交換を承諾した次第である。

さて、ここで改めてSONYのXperia公式サイトを見てみよう。

あんしん

雨の中でもバスルームでも使用できる、IPX5/8の防水性能。また、高いタッチ精度により、水滴がついたままでも誤動作しづらく、快適に操作できます。さらに、キャップレスUSBも防水対応。充電の際にキャップを開閉する手間がありません。

 

キャップレス防水すご~い

IPX5/IPX8の防水性能:雨に濡れても気にせず使えるあんしんの防水性能。バスルームに持ち込んで音楽や動画を楽しむこともできます。
濡れても快適操作タッチパネル:高いタッチ精度により、画面に水滴がついたままでも誤動作しづらく、快適に操作できます。
キャップレス防水:オーディオジャック、USBポートは防水対応。キャップを気にせず水まわりで使用できます。また、USBポートは充電の際のキャップの開閉の手間がなく便利です。

 

にわかには信じがたいのでスペック表も見ておこう。
auのXperiaZ5公式ページのスペック表にはこうある。

スペック表

防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)

もちろん注釈付きだ。

※4キャップ類はしっかりと閉じ、電池フタの着脱が可能な機種は確実に取り付けてください。海水・プール・温泉の中に浸けないでください。砂浜などの上に置かないでください。
注2)IPX5:内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5ℓ/分の水を3分以上注水する条件で、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保ちます。IPX8:常温で、水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に電話機本体を静かに沈め、約30分間水底に放置しても、本体内部に浸水せず、電話機としての機能を保ちます。
注3)IP6X:防塵試験管内で電話機を8時間かくはんした際に、試験用粉塵(直径75µm以下)が電話機内部に入らないように保護されています。

注釈もしっかり読む。人柱だから。
そして判断した。「湯船に漬けないで、石けん等をつけなければお風呂でも使えるだろう。」と。

その結果・・Xperia Z5は基盤腐食で有償修理となった。
ちなみに、同等の防水性能を持つXperia Z1も、異なる2台が2台ともカメラレンズ部が結露したことがある。(自然乾燥で復活)

仕様表をよく読み、メーカーが推奨する使い方をして、この結果。
もう何を信じればいいのかわからないので、Xperiaの話はこれで終わりにする。

次に、僕が購入したあるスマートウォッチの仕様表と発売時の報道を見てみよう。
ソニー、階段の昇降歩数測れるウエアラブル端末

デデドン!

デデドン!

加速度センサー、気圧計センサーを搭載、バイブレーターも内蔵する。SmartBand SWR10と比べて、気圧計センサーが新たに加わった。これにより、「階段の上り下りの歩数やアウトドアで楽しむ運動などの高低差をログとして残しながら、より正確な消費カロリーを計測できるようになった」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)という。

デバイスに入っているセンサーは多ければ多いほどいい。
持論である。

さて、購入前にこの資料を呼んだ時、眉に唾をつけてどころか、眉毛はビショビショの状態で読んでいた。
プロトレックなどで気圧計センサーを使った経験から、階段の登り降りの高低差なんて本当に出せるんだろうかと感じたからだ。
だが、加速度センサーと組み合わせれば賢いエンジニアさんならそんなこともできるのかなと半信半疑で思っていた。
最悪、そんなことができなくても気圧計で天気の変動を予測したり、おおまかな高度が出ればアウトドアでも便利だよね、とそのくらいの期待値で購入した。

それから約一年。

(*)技術的な課題により、気圧計センサーには非対応とさせていただきます。(2016年2月29日)

ウエーィ!

ウエーィ!

無かったことになってる!

あのですね。
昔、電化製品を買うときは各社のカタログを集め、仕様表を穴の開くほど見比べて最高の一台を探していた覚えがある。
掲載された仕様表には嘘偽りが無いとユーザーは全幅の信頼を寄せ、仮に誤りがあればメーカーは真っ青になるような神聖な表だったはずだ。

それが、今。
買って1年近く経ってから、「あれは無かったことにします☆」はどうなのだろう。

もはやこの感覚が時代遅れなのだろうか。
フォルクスワーゲンや三菱自動車のデータ偽装が示すように、もうユーザーとメーカーの信頼関係など成り立たないのか。
おじさんは哀しいのである。






HOMEへ戻る