秋葉原格安ジャンクの夢とAmazon

Essay
当時の秋葉原(嘘)

最近はすっかり足が遠のいてしまったが、中高生の頃は少ないお小遣いを握りしめて秋葉原に足繁く通ったものだ。
かれこれ20年前の話である。

当時全盛を誇ったDOS/Vパソコンのパーツや、秋葉原でしか買えないマニアックな洋ゲーを探すためにである。
「これぞ」と思うものが無かった日でも、手ぶらで帰る事はほぼ無かった。

当時の秋葉原(イメージ)

 

大抵は帰り道にのぞくジャンクショップにあるジャンク品や安価なへんてこ家電を買ってしまったからだ。

今で言う上海問屋とか、サンコーレアモノショップ系のはしりだろうか。路面にはみ出して陳列されるジャンクや、海外から雑に運んだベコベコに凹んで埃っぽいパッケージに入った謎ガジェットを片っ端から品定めしたものである。

そんな2、3千円で買い込んだ商品。
当然といいうか、99%は一週間も経たないうちに壊れるか飽きるかで我が家のガジェット墓場にぶち込まれ、永久とわの眠りに付くこととなった。

さて、なんで急にこんな話を始めたかというと、ガジェットの急激な価格破壊が起きつつある事を、ひしひしと感じているからなのだ。

2、3年前からなんとなくそんな気がしていた。
しかしここ半年くらいで確信に変わった。

論より証拠。
最近Amazonで衝動買いしたガジェットをみていこう。


水深30mまで耐える防水ハウジングに入ったアクションカメラ。
WimiusというメーカーのQ2 wifi という機種である。

ハウジングから出した機体にはwifiの文字。
このアクションカメラ、単体での撮影はもちろん、wifi接続することでスマホ画面でリアルタイムに確認しながら撮影ができる。

画面に表示されるSSIDにスマホからWi-Fi接続し、専用アプリで操作する

 

付属品がどっさり

 

背面には2インチのモニタが付いていて、日本語対応。
で、バッテリーが2個と専用の充電器も付いてくる。

「でも、お高いんでしょう?」

 

はい、これいくらだと思います?
タイムセールで3780円でした・・・。

画質はお世辞にも良いとは言えないが、ちゃんと動作するアクションカムがこのお値段。
ちなみに、某国産メーカーだと、オプション品の「充電器+予備バッテリー+USBケーブル」がセットで約8000円。ヘルメットマウント(プラパーツ)が約4000円である。

もう、色々とおかしい。20年前ならジャンクかネタガジェットしか買えなかった金額でまともなガジェットが買えてしまえるのだ・・。どうやって利益出しているんだ、メーカーよ。

そして、こちらも心底驚いた値段のガジェット。

Tacklifeというメーカーの赤外線放射温度計、T04である。
揚げ物するときの油の温度から、猫のつむじの温度まで非接触で測れてしまう。
-50℃~550℃までトリガーを引くと瞬時に温度が測れて、測定点を示すレーザーポインター、液晶部のバックライト付き、そして物体によって異なる放射率にあわせて調整もできる。
出て来る数値も他の接触式の温度計と大差なく、完全に実用レベルで使い勝手も接触式に比べてはるかに手軽。

「でも、お高いんでしょう?」

 

さて、いくらでしょう。
2200円でした。。

Amazon。
このろくでもない、すばらしき世界。






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