Android Wearスマートウォッチにメーカー独自機能を載せることの難しさ

僕が最初にスマートウォッチに手を出したのは2014年のことだった。

SONYのスマートバンドトークという機種である。
(参考記事:午前三時のスマートウォッチ

何だかんだ文句を言いながら今日まで使ってきているが、先日、僕のスマートウォッチのラインナップに新機種が加わった。
アウトドア アンバサダープログラムで借りている、カシオのPRO TREK、WSD-F20だ。
初めてのAndroid Wearとしてここ一ヶ月使い倒しての率直な感想を書いていきたい。

プロトレック。登山をする人にとってはとても馴染み深い製品かもしれない。
20年も前から親しまれている、時計1つで気圧・高度、磁気コンパスによる方位、そして気温など、登山環境下では命をかけた大切な情報を測定できる、高機能アウトドアウォッチである。
最近は忙しさにかまけて登山の機会がだいぶ減ってしまったのだが、僕も十数年前からアウトドアで愛用しているブランドである。

化石だが、この世代のモデルを今でも使っている

 

街中でも気圧の変化を敏感に察知し、台風やゲリラ豪雨前には刻々と気圧が下がるのを教えてくれ、そして腕から離して卓上に置けば温度も正確に測定してくれる頼れる奴だ。
しかもセンサーだらけなのに、ボタン電池で1年はしっかり持つ省電力性をもつ機種だった。

今回、我が家に届いた、WSD-F20。
見かけは時計だが、Android Wear、というわけで初期セットアップの儀が必要だ。

Androidのスマホでも開封の儀を行うと「Android開発者サービス」等のアップデートが走るが、Android Wearもその例に漏れずバックグラウンドでこれが走る。
そのためか、説明書通りに初期セットアップを試みたがなかなか上手く行かず、スマホ側と接続するまで、何度もアプリの再インストールや、時計本体の初期化を行った。
※XperiaZ5 android 7.0 nougat

「人柱」としては心踊る状況だ。
初めてのAndroid WearなのでOSに起因するものか、他の原因なのかは謎だが、「ようこそ」画面でおあずけを食らうのは辛いものである。

じっと手を見る・・

このWSD-F20、搭載されているセンサーは、 圧力(気圧/高度)センサー、 加速度センサー、 ジャイロセンサー、 方位(磁気)センサーである。
温度センサーは搭載されていない。やはり発熱するスマートウォッチでは温度センサーは使い物にならないため、あえて外しているのかもしれない。
ただしGPSはGLONASS、そして「みちびき」まで対応するのが特徴だ。

時計自体に地図をダウンロードしておき、スマホとの非連動時にも単体で自分の位置がプロットできるのが売りだ。

英語表記の地図。。「パチンコガンダム」という単語が脳裏をよぎる

 

スマホと連動時の地図はGoogleMapの純正地図だが、ダウンロード用地図はMAPBOX社という会社の地図。

ローカライズはまだ途上。英語表記のなかに一部日本語が混じる。

GPS測位は高速、そして位置も正確に表示されるが、地図のスクロール、拡大・縮小を行うとやや追従性が気になる。
メモリが一杯になるのか、アプリの強制終了ボタンが出てしまうことも何回かあり、街中でスマホを使える状況下だとスマホに手を伸ばした方が良いケースもあった。
とは言え、このサイズの時計の中にカラー地図が表示され、自位置が正確にプロットされ、刻々と更新されていく様は「ついにここまできたか」という近未来感がある。

もちろんAndroid Wear準拠のスマートウォッチなので、各種通知をバイブで教えてくれる。(但し、スピーカーはない)
バッテリーの持ちはデフォルトの設定でXperiaZ5と常にBluetooth接続、9時~21時に腕に装着し2日ギリギリもつくらい。
手首を捻り、画面を見ようとすると短時間点灯し、動きのないときは消費電力の少ないモノクロ液晶になる二層式になっている。

充電はマグネット付きのコネクタを時計のサイドにくっつけるタイプだ。
卓上の定位置などでは充電し易い反面、枕元などに置いておくと本体・コードに少し触ると脱落してしまうので、確実に充電したい際は手の触れない場所に置くべきだ。

縦走などでモバイルバッテリーから充電したい場合はテープ等でしっかり固定しないと充電することが難しそうだ。

引き続き使い込んで詳細な使い勝手を見ていきたいが、Android Wearに各メーカーの独自機能を載せることの難しさをヒシヒシと感じる。
Android WearというOSの定義する用途(現時点では通知メイン?)、そしてメーカーが独自に想定する使用用途(この機種では本格的なアウトドアウォッチとしての機能だろう)、それを高レベルで融合させ、実用レベルに到達させることの大変さといったら・・。

まだタウンユースだけなので、引き続きアウトドア環境下でもう一度再考してみたい。
「PRO TREK」という歴史あるアウトドアブランドを冠したこのスマートウォッチの実力やいかに。
この夏、この機種と徹底的に向き合い、率直な意見を書きたい。






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