父子対決!シェーバー大戦争

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かっこいい

まだ小さい頃、毎朝父がシェーバーでヒゲを剃るのを見ていて、いつかあれを使う日が来るのだとワクワクしていたことを思い出す。

当時、父が使っていたシェーバーは特徴的な3つの丸い刃がついているゴツい機械で、黒電話機のようなクルクルしたコードが付いていた。

たぶんこれ

 

時は流れ、髭も生えていなかったいたいけな少年はおじさんとなり、何の感慨もなくシェーバーを顎に当てる毎日を送っている。
そんなおじさんを哀れんだのか、それが我が家の洗面所に舞い降りた。

増えてる?!

普段、BRAUNの7シリーズを使っていたのだが、この度、フィリップス アンバサダーのモニターとしてフラッグシップモデルの9000シリーズを頂いたのだった。

これ

 

冒頭にも書いたように、父は昔から根っからのPHILIPS派で、回転式のシェーバーを今も使い続けている。

父のシェーバー。2007年製らしい。物持ちいいな。。

かたや自分は髭が生えた頃から往復式のオーソドックスなシェーバーで育ってきた。

PHILIPS派の父、そしてBRAUN派の子。
そんな因縁の親子対決に、PHILIPSが加勢することにしたようだ。

さて、わくわくしながら本体を取り出してみる。
流石に最上位機種だけあって質感が良い。

ラバーと切削加工されたアルミでできた表面、そしてどのメーカーも最上位機種はだいたい大きな液晶が付いているのだが、この9000シリーズも例に漏れず液晶画面を搭載している。

そこはかとなくツチノコっぽい

動きを検知するセンサーが付いていて、手に持つと液晶が点灯するのだが、ジワっと点灯・消灯する挙動をみて分かってるな、と思った。
ちょっといいクルマだと、運転席に座るか、エンジンをかけたときにメーターをウェルカム風に光らせる演出があるが、あれはテンションがあがる。
シェーバーを使うときはだいたい出勤前や出かける前、オン・オフを切り替えるタイミングが多いので、細かいことながらこういった演出は大切だ。

さて、電源を入れてみて驚いたのが、手に伝わる振動が少ない点だ。
往復式のシェーバーはどのメーカーでもガッツリとした振動を感じるが、それが殆ど無い。

BRAUN7シリーズ、62.9デシベル

 

PHILIPS9000シリーズ、61.9デシベル

音は何回か騒音計で計測した結果、PHILIPSの方が静かだ。
数値以上に、実際に手に持ったときの印象は振動の大小でだいぶ異なる。
駆動音の印象としては、高排気量のスポーツカーとプリウスといったところ。とにかくぜんぜん違う。

剃ってみるしかない

さて、外観や音の印象が長くなったが、正直シェーバーの善し悪しを決めるには剃ってみるしかない。
というわけで、さっそく剃ってみることにした。

まず、剃り方が往復式のシェーバーとフィリップスのシェーバーでは全く異なる。
フィリップスは顎に対して円を書くように剃るそうだ。

こんな感じ

1,2日の使用で判断するのもアンフェアなので、2週間剃り続けた感想を。
僕の髭は結構濃い目。朝剃って、夜家に返ってくるとザラザラしている感じ。
ちなみに皮膚は弱く、美容室とかで髭を剃るとなかなか派手に出血するので顔剃りは断っているレベルだ。

まずは剃り具合から。
よくレビューを見ると回転式は深剃りができないという意見を多く見て、僕も過去シェーバーを選ぶとき無条件に回転式を外してきたのだが、全然そんなことはない。
普通に満足できるレベルで剃れる。

そして皮膚への負荷。
これはフィリップスのシェーバーの方が明らかに低い。
いつもシェービングのあとシーブリーズをつけるのだが、BRAUN7シリーズだとかなり染みるのに対し、フィリップスだと刺激をそれほど感じない。

続いて僕がシェーバーを選ぶ時の大きなポイントとしている自動洗浄について。
フィリップの9000シリーズにも自動洗浄、乾燥機能が付いている。
充電器兼洗浄機に入れることで洗浄→乾燥→充電と自動でお手入れしてくれる機能だ。

洗浄カートリッジはBRAUNと同じように、洗浄液がすでに封入されているカートリッジをまるごと取り替えるタイプ。
エタノール洗浄液は特許の関係かBRAUNしか使っておらず、フィリップスのは2-フェノキシエタノール+エチルヘキシルグリセリン+界面活性剤の混合液だ。
以前、一時期使っていたラムダッシュの洗浄液は溶剤として水道水を使うタイプのせいかすぐ洗浄液が臭くなり早々に使用をやめた経緯があるのだが、フィリップスのは成分的にラムダッシュより清潔に保てるのではないかと期待している。こればかりは月単位で使わないとわからないので現時点でのレビューは控えたい。

自動洗浄機のサイズはBRAUNと同じで大きめ。結構場所を取る。
ただし洗浄音はBRAUNに比べて控えめだ。(BRAUN7シリーズ 68.2db、PHILIPS9000シリーズ65.1db)
前述のようにBRAUNは振動が大きく、洗面所に置いた際に壁への共振が大きく夜間に使うのははばかられるくらいだが、フィリップスは許容できるレベルだ。

さて、最後にアタッチメントについて。

フィリップスの9000シリーズはヘッド部分が取り外しができ、ここに洗顔ブラシやヒゲトリマーなどのアタッチメントが付けられる。

各種アタッチメントが付けられる

特に洗顔ブラシは素晴らしい。柔らかい毛がついたヘッドに泡状の洗顔フォームをつけて顔を洗うととても気持ち良い。
フィリップス9000シリーズの本体は完全防水なのでもちろんシャワーを浴びながら使える。
まさに「回転式」という特性を活かしたオプションヘッドだ。往復式ではこういった使い方はできない。

トランスフォーム!

さて、フィリップスの9000シリーズを2週間使った結果、僕のメイン機は現在こちらに移ってしまった。
PHILIPSの目論見通りである。

先日の朝、父が言った。「お前、2つもシェーバーいるのか?」
間違いない。狙っている。






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