久しぶりにマクドナルドに足を踏み入れた。
「クラシックフライチーズ」というメニューが出たのを知ったからである。
一時期日本から撤退し、最近舞い戻ってきたウェンディーズのサイドメニューに「フレンチフライ・チリ&チーズ」というのがある。
かれこれ十数年前、学生だった僕はこのメニューにハマり、連日これを食べ続けていた。
このクラシックフライチーズを見て、あの時の光景がフラッシュバックし、食べたくて食べたくて、堪らなくなってしまったのである。
そして、味は・・・残念ながら、ウェンディーズ様のフレンチフライには遠く及ばなかった。
チーズはパックに入った硬めのペーストを自分でかけるタイプなのだが、このチーズどこかで食べた味・・あっ!米軍の戦闘糧食、MREレーションのチーズスプレッドの味だ!
一癖も二癖もあるこのブログ。クラッシックフライの味の話から米軍のレーションの話へ飛ぶ。
本当にへんてこなブログである。
本来外部に流通することの無いはずのこのレーション。実は日本で手に入ることがある。
(要は流出した闇物資)
昔、熊本に出張に行ったお土産で(←この時点でおかしい)、空港近くの某お店で買ってきたことがある。
このMREレーション、味はともかく一食分の食事がシステマティックにまとまったもので、実にガジェット好きの心をくすぐるのだ。
お手拭きに始まり、タバスコの小瓶(小指サイズ!)、食後のガムまで「全部入り」なのだ。
(肝心の味が知りたい方は、試食し、丁寧なレポートをされている方のブログをどうぞ)
そして中には水を入れると発熱し、おかずを加熱できる袋まで付いている至れり尽くせりの仕様だ。
登山によく行く僕は、これをぜひとも市販して欲しいと思っているのだが、一向に売りだされる気配はない。
自衛隊にも「戦闘糧食2型(改)」という同じようなレーションがあるようだが、こちらも流通していない。
軽く、水や汚れに強く、カロリーが高い、パッキングがしやすいと登山には最高の仕様なので残念である。
(一種の「武器」に近い戦略物資だから、どの国も売らないんだろうな・・)
時々、ミリタリーショップや通販で入手できる事があるが、これは賞味期限切れの廃棄品という位置づけだ。
そのため「あくまで観賞用」として売りだされている。
ここで日本人の「本音と建前」にわざわざ言及することもなかろう。
僕は「鑑賞」していたら、いつのまにか食べてしまっていたが、あくまでも自己責任である。
そこのところを踏まえ、興味のある人はぜひ「鑑賞」してみて頂きたい。
「全部入りケータイ」に通ずる、レーションの機能美、凝縮感を堪能出来ると思う。
ちなみにレーションにはお国柄が出るようで、なかなか奥深い世界のようだ。