人柱ここにあり!「新しいThinkPad X1 Carbon」ファーストインプレッション

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トラックパッドと、トラックポイントを併せ持つ。 トラックパッドにはNFC搭載。

Android+折りたたみキーボードの組み合わせに限界を感じてきたので、新しいノートPCを買うことにした。

MacBook Airの11インチを手放して1年あまり。
MacBook Air2013は過去最高に使いやすいノートPCだった。

またMacBook Airにするか大いに迷いに迷ったのだが、今回は「新しいThinkPad X1 Carbon」を選択。

ちなみに主な使用目的は、プレゼンなどの「お仕事」。180度ぺったり開くのは魅力的

まだ届いて3日目のレビューというのを加味して読んで欲しいのだが、率直に言って、この機種「じゃじゃ馬」である。
自分の身体になじませれば最高のパフォーマンスを発揮する可能性を感じ取ることができるが、非常に癖の強いPCだ。
以下、細かく見ていこう。

ちなみにカスタム内容は下記の通りで、価格は¥236,880。
レノボの30%OFFの公式クーポンを使って¥165,816。
このご時世のノートPCとしてはいい値段だ。

それでもVAIOなどの国産機と比べると、スペックの高さが光る。

システムの構成
インテル Core i7-4550U プロセッサー (1.50GHz, 4MB, 1600MHz)
Windows 8.1 (64bit) – 日本語版
14.0型WQHD液晶(2560×1440 300nit IPS 光沢なし)
8GB PC3-12800 DDR3L (オンボード)
インテル HD グラフィックス 5000, 8GB
日本語キーボード (バックライト付), NFCあり
指紋センサー
カメラ(HD 720p対応)
256GB eDrive ソリッド・ステート・ドライブ
内蔵8セル リチウム・ポリマー バッテリー
45W ACアダプター
イーサネット・アダプター
インテル Dual Band Wireless-AC 7260 + Bluetooth 4.0
NFCあり
日本語
1年間 引き取り修理

まずは、外観。
これは非常にカッコいい。
薄くて、質感も高くて、ガジェット好きなら常に手元に置いて、ナデナデしたくなるレベル。
MacBook Airとくらべても非常にいい勝負をしている。

伝統の機能美

表面はさらっとした質感のカーボンパネル。

地味。だがそこがいい。

質実剛健な地味さが持ち味だが、ロゴの一部が赤く光るなど、オシャレ心がほんのり見えるのは高得点。IBMではなく、Lenovoになったのは残念。

全体が地味だからこそ、目を引くギミック。「i」の文字の点が赤く点灯・点滅する。

そして、ThinkPadの伝統、人差し指の皮を酷使するトラックポイントも健在。
これもトラックパッドと使い分けるとなかなか便利。
ホームポジションに手を置いたまま、カーソルが動かせるのは快適だ。
熱狂的な信者がいるのも、頷ける。

トラックパッドと、トラックポイントを併せ持つ。
トラックパッドにはNFC搭載。

ちなみに指紋センサーが付いているので、Windowsのログインは非常に楽。

指紋センサーは最適の位置にある。読み取り精度は高い。

外観周りで唯一残念なのは、背面のゴム足。
記念すべき第1回目の持ち出しで、カバンに突っ込んで目的地についた時点でゴム足が既に1つ取れていて苦笑い。
強力な両面テープで本体に張ってあるだけなので、摩擦でもげてしまったようだ。

これはイカンですわ・・

そして、賛否両論を巻き起こしている点だが、この機種はファンクションキー部分がタッチパネルになっており、複数の機能を兼ねる。
この箇所の出来は正直微妙だ。ファンクションキーを多用する人は発狂ものかもしれない。
物理的に押した感がないので使い勝手は悪い。

発想はいいが、物理的なフィードバックがないと、厳しい

限られたスペースに多機能を盛り込む発想は、個人的には大好きなのだが、詰めが甘い。
4種類のパターンが切り替えられるのだが、切り替えのレスポンスも含め、改善の余地がある。
物理的なファンクションキーが無いがゆえに、選択肢から外すユーザーが多いのも大いに頷ける。

また、付属ユーティリティは、かなり硬派なBTOマシンレベル。
PCが苦手な人はちょっと苦戦するレベルかもしれない。
「PCの設定とか苦手なの・・」という人は迷わずMacBook Airを買うことをお勧めする。

だが、カリカリにチューニングしていきたい人には有力な選択肢の一つだ。
しかし、そのような層はタッチパネルファンクションキーとちょっと変則的なキーボードに敏感に反応する。

まさに「人柱」にふさわしい1台だと言えるだろう。

さらに使い込んだところで、続報を書きたいと思う。