今、カーナビ業界で激戦が始まろうとしている。
パイオニア、ケンウッドに続き、パナソニックもHUD(ヘッドアップディスプレイ)市場に参戦した。
(9月に既に発売されていたようだが、恥ずかしながら、今日雑誌で広告を見るまで知らなかった・・。
HUDフェチとしては失格である・・。)
サンバイザーに固定するPioneer、ルームミラーに固定するケンウッドに対して、Panasonicのはメーター上にHUDを設置する思い切ったスタイルだ。
最後発のPanasonicは運転席ど真ん中にヘッドアップディスプレイを持ってきた。
そのためなのか、適合車種はかなり限られる。
マツダの新型アクセラのように純正HUD搭載車も増えている中、後付けタイプのHUDは道路交通法の視界基準などに注意が必要なのが難点だ。
HUDはカラーで、VICSで配信される交通状況、ジャンクションガイドなど多彩な情報を表示できる。
また、周囲の明るさに合わせてHUDの照度を調整する機能も付いている。
パイオニア、ケンウッド、パナソニック、いずれのHUDにも共通しているのは、「あくまでもカーナビ専用機の”オプション”としてのHUD」ということだ。
一方、海外ではGARMINのモデルのように、スマホと接続して使うタイプのHUDが主流だ。
パイオニアもヨーロッパではスマホと接続するタイプのHUDを単品で販売している。
大手カーナビ各社がぞくぞくとHUD市場に参入する中、中小のメーカーでもHUD+スマホという組み合わせなら、製品の出来次第ではシェアをごっそり確保出来るチャンスがある。
海外でHUDを展開している、GARMIN、そしてパイオニアも現時点では有料アプリの購入が必要だ。
以前の記事でも書いたが、無料のGoogleマップなどと連動できるHUDを出せれば、一発逆転のチャンスありだ。
まさに、カーナビ戦国時代。これは面白くなってきた!
※ カーナビ専用機からスマホナビへの大きな潮流、世界のナビ業界の動向、果てはGPSへの依存へのリスク
(忘れがちだがアメリカ軍が、民間用にあくまで「善意」で開放しているという状況だ)
それらを実に詳細に解説している素晴らしい記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されている。
(著・桃田健史氏)
興味のある方は是非読んでいただきたい。
カーナビ王国ニッポンの落日 GPSと高性能アプリで「スマホでナビ」本格普及か
カーナビ王国ニッポンの落日 PART2 GPS新時代の幕開け 世界衛星競争の舞台裏