ナンニシマスカ?PHILIPSヌードルメーカーを買ってから半年後のおはなし

Essay
カッペリーニやラーメンの細麺とペンネが作れるアタッチメント。約1300円

ポストアポカリプスを題材とした名作、Fallout4ではひたすらヌードルだけを作り続けるロボット、タカハシが登場する。

タカハシ。ひたすらヌードルだけを作り続ける職人肌ロボ。

昨年、我が家にもタカハシが来た。
PHILIPSのヌードルメーカーである。発売当初は強気の値段設定だったのだが、不人気なのか値崩れしていたため入手と相成ったのである。

詳細なレビューは並み居る先人が既に書かれているので、概要を簡単に。
要は、「粉」+「水・卵、他」+「アタッチメント」を組み合わせることで、うどん、そば、ラーメン、パスタ、餃子の皮などなどを作ってしまおうというマッスィーンだ。

電動のヌードルメーカーは最近出てきたものかと思っていたが、たまたま1987年の映画「ウォール街」を見ていたらすでに自動で麺を作るマシンが登場していて驚いた。

映画「ウォール街」の一場面

少なくとも海外では1980年台後半には登場していたようだが、日本ではあまり認知されていなかったようだ。(麺好きの日本人にしては珍しい・・)

実際に手元に届いてその理由が少しわかった気がした。
とにかく、大きくて重い。
大きさは炊飯器大、重さは大人が両手で持ってもズッシリするほどである。
海外の大きな家のキッチンに据え付けて、移動はしない前提の作りであり、狭いキッチンでは少々持て余してしまう。

また、洗浄も本体(粉と水を入れるタンク)、捏ねる金属棒、アタッチメントとその穴の掃除と、そこそこ面倒くさい。
結論からいってしまえば、普段食している乾麺を完全にこの機械で作る麺に置き換えようと思うのは無謀であり、殆どの人が挫折すると思う。
粉の価格からしても、乾麺に対するメリットは無く、むしろ粉の方が高くつく。

これは普段使いのマシンではない。

友人や親戚が集まったときや、パーティーなどでのレクリエーシンとして活躍する「ハレ」の日用のマシンだったのだ。

実際にこのマシンで作った麺はレシピさえ忠実に守ればとても美味しいモチモチの生麺を堪能できる。
コシのある美味しいうどん、プリプリの餃子の皮、そして生ペンネなどをみんなでワイワイ楽しみながら作ることが可能だ。
毎日の生活のなかに溶け込むマシンではなかった。

参考までに実際に作ったメニューをいくつか。

まずは「粉」をディーラーショップに買いに行くことから始めよう。

おすすめは「富澤商店」

僕は近所の富澤商店というチェーン店で粉を仕入れている。

仕入れた「粉」。粉末のかんすいも売っている

メニューが決まったら、次はアタッチメント選びである。
初めから基本的な麺や、シートを作成できる数種類のアタッチメントが付いてくる。

シートをつくるアタッチメントでできた餃子の皮をコップを使ってくり抜いているところ

もちろん、オプションで追加のアタッチメントも販売されているので、作りたいメニューに合わせて用意する。

カッペリーニやラーメンの細麺とペンネが作れるアタッチメント。約1300円

これらのアタッチメントを取り付け、材料を入れてボタンを押すと数分のこね時間を経て、麺が押し出されてくる。

麺が出て来る

カットは手動!

生ペンネのペンネ・アラビアータ!モチモチ

以上、簡単にレビューしてきたが、購入から半年たってこのマシンを引っ張り出すのは週末くらいである。
毎日気軽に作れるわけではなく、時間にゆとりのある時にのんびり麺作りを楽しむ、くらいの気持ちで買うべきマシンだと思う。

常に値崩れしているので、大人の休日を楽しむ趣味の道具としては非常に楽しめるし、実用的な素敵な製品だ。






タイトルとURLをコピーしました