箱庭ゲームの中毒性はなぜこれほど強いのだろうか。
シムシティ最新版も例に漏れず、僕を廃人へと追い込もうとしている。
初代シムシティをプレイしたのは、かれこれ20年ほど前。
親のPC98ノートの白黒液晶で、それこそ夜通し街づくりに精を出したものである。
初代シムシティ!
メルトダウンの恐ろしさ、税制の仕組み。このゲームから学んだことは多い。
さて、最新版のシムシティ。グラッフィクを見ると隔世の感がある。
丘の上から我が街を望む。
街は市民一人ひとりが意思をもって動きまわっており、動きを見ているだけでも飽きない。
渋滞に悩む市民
限られた予算の中で市長は市民の為を思い、一生懸命予算を練り、資源を確保し、行政サービスの充実に心を砕く。
市民の為に最新鋭の消防署と、警察署を建てる
それなのに、市民は相変わらず文句を言ってばかりだ。
ちょっと油断すると市役所前はデモ隊に埋め尽くされる。実に憎々しい。「トロピコ」だったら即射殺ものだが、
お上品なシムシティでは、そんな独裁政治は出来ない。実際の政治家もけっこう悔しい想いをしているのだろう。
市役所を取り巻くプロ市民たち
市民のワガママに疲れ果てた市長を、硬直したおバカなお役所がさらに鞭打つ。
さて、工業地帯の工場から緑の煙が上がりだした・・。
ケミカルに燃える工場。上空にはマスゴミのヘリが舞う。
日々、消防には高額な予算をつぎ込んでいる。さっそく出動をお願いしたい!
「すいませんね市長。化学消防車無いんで無理ですわ」
火災に備えて待機中・・・。
工場、大爆発!
・・・。
市長のフラストレーションは溜まる一方。
こんなストレスフルな日々を送る市長の心を闇が侵食していく。。
「クククっ。下水処理場の隣に水道ポンプ作ってやったぜ!」
「ただちに影響は無い」
デモ隊にも効果が・・
市民の幸せは、市長次第。
小市民ならぬ小市長にあたってしまったシムは不幸な人生(シム生)を歩むこととなる。
3/13現在、EAのサーバーが不安定で、何時間もやりこんだデータが消えたりが当たり前の炎上状態だが、
興味を持った方は、サーバが落ち着いたら、ぜひこの最新作シムシティをプレイしてみて欲しい。
貴重な人生の時間と引き換えに、素晴らしく奥深い街づくりに心奪われることだろう。
ようこそ、シムシティへ。