「命がけのサーキットコース」と言っても過言ではない首都高速。
少なくとも僕にとってはそうだ。
信じがたい短距離での合流、複雑な分岐。
あれほど素人が手を出してはいけない道路も珍しい。
普段、あまり車に乗らないので、稀に首都高を走ると文字通り「手に汗握る」状態。
ハンドルがしっとりするほどである。
雨の日の夜間なんて、もはやレースゲームより難易度が高いような気がしてしまう。
「世界三大役に立たない物」(今作った)の一つに、雨の夜のルームミラーがある。
あの見づらさは異常だ。
だが、そんな状況に終止符を打つかもしれないソリューションが日産から登場した。
「リアカメラの画像をそのままルームミラーに映しちゃえばいいじゃん」
日産のこの発想は一見すると、「今までもあったでしょ?」と感じるかもしれない。
しかし、今まではバック時に、ナビなどの画面に映像を映すだけに留まっていた。
今回、日産が発表した「スマート・ルームミラー」は走行中も常に液晶ミラーに後方の様子を映し出す。
アナログな「鏡」の役割を、「液晶+カメラ」という組み合わせで、完全に代替したのだ。
↓開発者が説明している動画はこちら。
もちろん映しだされる映像は、カリカリに画像処理され、悪条件でも鮮明な像が見えるそうである。
また、広角カメラの映像は距離感を感じにくいなどの問題があるが、それも自然に見えるように最適化されているらしい。
外部にカメラを搭載しているため、ピラーや後部の人、荷物などにも邪魔されることなく、常にクリアな視界が確保できるのは大きなメリットだ。
そして、今まで通りの鏡と液晶表示を、任意で切り替え出来るのも大きな特徴だ。
カメラの故障、ゴミ等で完全に視界が奪われる事も防げる2重化設計。
やるな!日産。最近のCI、「Innovation that excites 今までになかったワクワクを。」は伊達ではなかった。
ただ、唯一僕が懸念するのは、ドライブデート中にルームミラー越しに目線が合う、あのドキドキが無くなる事だ。
これが「若者の車離れ」に更に拍車をかけないことを願いたい。
※ このスマート・ルームミラー、そして外部の環境をカメラで把握するメリット等々について、
素晴らしい考察をされている記事があったのでご紹介。「後方視界」kfujitoの徒然(by浮沈子)より