アメリカにはDARPA(国防高等研究計画局)という組織がある。
軍隊のための新技術開発および、研究を行うアメリカ国防総省の機関だ。
日本では、戦後教育の弊害か軍需技術はどこかアンタッチャブルで、後ろめたいイメージが付きまとっている。
しかし、軍需技術が最先端のテクノロジーを牽引してきたのもまた事実である。
現に、インターネットの原型やGPSを産みだしたのもこのDARPAだ。
軍需技術発祥のテクノロジーをけしからんと断罪するのであれば、インターネッツは使えないのである。
さて、戦場も電子化が進み、兵士も情報端末が欠かせない時代だ。
最近では弾道を計算してくれるフリーソフトまである。
「弾道計算も簡単!そうiPhoneならね。」
さて、先日行われたのDAEPAのデモで、戦場用のHMDが登場していた。
baesystems社の「Q-WARRIOR」は半透過型単眼ディスプレイと、各種センサー、通信機能を備えたHMDである。
敵味方の識別情報、ウェイポイント、その他各種映像のストリーミングなど戦場に必要な情報をOculus Riftのように頭の動きと連動させ、現実の風景の上にリアルタイムで投影することができる。
戦場の指揮システムと連動させれば、支援航空機の兵装状況の確認なども出来てしまう。
今までもそうだが、テクノロジーの優劣はその国の防衛力に直結する。
ならず者国家に取り囲まれている日本も、軍事テクノロジーの研究に手を抜かず、抑止力を持ち続けていたいものだ。