SONY SmartBand Talk SWR30 ファーストインプレッション

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このシンプルなリストバンドに機能がてんこ盛り

SONYのウェアラブルデバイス、SmartBand Talkが手元に来たので、簡単にレビューを。
「そもそもそれ何よ?」という方は、この記事に概要を書いたのでぜひこちらもご覧あれ。

このシンプルなリストバンドに機能がてんこ盛り

さて、まずは外観から。
シンプルなデザインと細身のバンドからなるこのガジェット、知らない人が見たら普通のデジタル時計に見えるだろう。
厚さや、大きさは一般的な男性用腕時計よりやや小さいくらい。

参考: 左がシチズンのアテッサ、右がSmartband Talk

とにかく薄くて、軽い。シリコン製のバンドはとてもしなやかで柔らかく装着感は非常に良い。
重さはわずかに26g。(ちなみにMOTO360が49g)ウェアラブルという名称に偽りは無い。

ディスプレイは電子ペーパーを採用しており、モノクロながらどの角度からでも視認性はすごぶる良い。

曲面電子ペーパーのディスプレイ

ちなみに、ディスプレイは白地に黒文字か、黒字に白文字かを好みに合わせて設定できる。

白黒反転させた状態

なお、この設定は母艦となるスマホ上のアプリから行うことになる。

このディスプレイは解像度もそこそこ高く、必要十分の文字情報を表示することができる。

天気予報も表示可能

また、スマートフォンに通知が出るイベントであれば、基本的にSmartBand Talkにも通知が出てくる。
例えばGoogleカレンダーで設定している通知予定時刻になれば、バイブと画面表示で教えてくれる。

画面を指で叩くと、スケジュールの詳細な情報も出てくる

スマートフォンに着信があった場合は、SmartBand Talkにも発信者の名前が表示されると共にバイブする。
なお、バイブはかなり強めで、おそらく移動中などでも気づかない事はないだろう。
そのままSmartBand Talk本体のハードボタンを押せば内蔵のスピーカーとマイクでそのまま通話することもできる。
スピーカーもかなりの音量を出せ、実際使うかはともかく雑踏の中でも会話出来そうだ。

メールの着信通知はこんな感じ。

まずメールの発信者表示と共にメールのアイコンが出る、そして本体を強く叩くと本文のプレビューが見られる。

大事なメールも見逃さない。そう、Smartband Talkならね。

その他にも、スマートフォンからSmartBand Talkのサウンドを鳴らして探す機能など、痒いところに手が届く機能も豊富だ。

次に使用時に気になる点を見ていこう。
まずは電子ペーパーという特性から避けれない問題。

上のいくつかの写真でもわかるように、電子ペーパーを使用しているため、残像が残る。
また、時計表示モードでもSmartBand Talkは、残像を消すためのリフレッシュ作業を自動で行う。
これが大体5分に1回くらいの頻度で行われる。

一瞬、画面がフラッシュするので、PC作業時など視界にSmartBand Talkが入っている状態だと、気にする人とってはやや目障りかもしれない。

このSmartBand Talk、僕は一応スマートウォッチとして買ったのだが、SONYは次のように述べている。

SmartBand Talkとは

Xperiaと連携し、身につけるだけで体の動きだけでなく、ライフスタイルすべてを記録する ウェアラブルデバイスです。
さらにSmartBand Talkなら手元でのハンズフリー通話やボイスコントロールができます。
ライフログや時刻は常時表示の電子ペーパーでひと目でいつでも確認できます。手元から、まいにちを軽快に。

SONYはあえてスマートウォッチとは呼ばず、「ウェアラブルデバイス」と定義している。
この機種のディスプレイは美しさを求めるのではなく、「ライフログバンドにディスプレイをオマケで付けたもの」と割り切る必要がある。
(とは言え、電子ペーパーなので他のスマートウォッチと異なり低消費電力で常時表示できるという大きな利点もある)

それ故か、時計として常時表示出来るデザインは1種類。
時刻と、現在のアクティビティーに応じた人型シルエットの表示(歩いていれば歩行姿のアイコンなど)の組み合わせのみである。
正直、人型のイラストは要らないので、ここに日付や曜日などを出したい。

デフォルトの時計画面の下の人が邪魔!

いずれ追加の時計デザインが来ると信じているが、ここもユーザーが個々にデザインできるようなソフトも公開してくれたら非常に嬉しい。

以上、数時間使用しただけのレビューだが参考になれば幸いである。
しばらく使い込んでから、またレビュー第二弾を書く予定だ。

久々に出会った心躍るガジェット。
おもちゃとしての対費用効果は非常に高い。しばらくは遊び倒せそうだし、想像以上に実用的だ。

SONY、終わっていなかった。