タイトルで、「だからシャープはダメなんだよ(プギャー!」と思ってこの記事を開いた人も多いと思う。
だが、今回、僕は全面的にシャープの味方だ!
残念ながら、今回のこのタブレット兼まな板、Chop-Sycはまだ製品化が決まったものではない。
シャープヨーロッパの公募コンペに入賞した作品で、プロトタイプが作られただけだ。
「目の付け所がシャープすぎ!!」
ネット上ではそんなふうに揶揄する声が大半だが、僕はこのコンセプトを心から応援する。
以前の記事でも書いたように、キッチンで使う端末としてタブレットは最高である。
僕は使い古した初代iPadを、ほぼキッチン専用機としてレシピを見たり、変わった食材の裁き方を見たりするのにフル活用している。
ノートPCではキーボードに粉や液体が入るのが怖い。
常に肌身離さず持ち歩くスマホは油やら、食材の汁やらでベトベトになるのが嫌。
キッチンで調理しながら「本当に使える」端末はタブレットだ!と僕は深く思っているのである。
このシャープのChop-Sycの革新的なところは、「キッチン据え置き機」と割り切ったところである。
いくら防水、防塵とはいえ、調理で使うタブレットを寝室に持ち込むだろうか?
洗ったとは言え、仄かに魚の生臭さの残ったタブレットをベッドの中で使う?
答えはNoである。
据え置き機と割り切ったから、いろいろな機能が盛り込める。
完全ケーブルレスでコネクターは無し。Wi-Fi接続はもちろん、おくだけ充電機能を備え、
そして、ディスプレイはキッチンスケールとしての機能も備え、食材の計量にも使える。
タブレットでレシピを見て、その上で計量、そして画面をまな板替わりに刻んだ食材を鍋に入れ、ざっと水で洗って次のレシピ手順を確認する。
この一連の流れをiPadをキッチンで使いまくっている僕としては、それほど違和感なくイメージする事ができる。
絶対便利だ。
キッチンでタブレットを実際に使っている人なら、案外賛同してくれると思う。
市販化の最終関門は、
・ 表面の材質を何にするか
(単なるガラスだと食材が滑りやすいだろう。
例えば東レが開発している傷自己修復フィルムなどでコーティングという方法なども考えられそうだ。包丁の刃がまな板に絶妙に食い込む感覚もやはり大切だ。単なるガラスだと怖い)
・ つけ置き洗いへの耐性
・ 洗剤・ハイターへの耐性
・ 食器洗い乾燥機への耐性
この4つくらいだろう。
この関門さえ(結構厳しい条件だが・・)クリアできれば、将来的にキッチンに立つ人からそれなりに支持をうけると思っている。
「目の付け所がシャープでしょ?」そんなふうに堂々と胸を張って言える製品になりうる筈だ。あとは、プラズマクラスターが付けば言う事は無い!