そろそろ畑をセンサーだらけにしてしまおうか?

僕はセンサーが大好きである。

気圧、温度、赤外線、磁気、加速度、脳波、心拍、etc..。
とにかく曖昧な状況を、数値化・可視化することが異常に好きなのである。

自分なんでこれほどセンサーに心惹かれるのか謎だ。
(もしかしたら、心のどこかに何らかの闇が潜むのかもしれない・・。)

”Koubachi”という、面白いガジェットがある。

Koubachi

Koubachi

これはガーデニング用のガジェットで、植木鉢等に挿しておくだけで温度、土の水分、光の照度などを計測。
育てている植物の最適栽培条件のデータベースと連動し、その植物に合ったお世話のタイミング、アラート等をプッシュ通知やメールでお知らせしてくれるものだ。

koubachi

家庭用のガーデニング機器でここまで出来るのなら、商業ベースの農業の現場ではもっとセンサーが活躍しているに違いないと調べてみた。
科学技術動向研究センターの最新の報告書、「農業をめぐるIT化の動き(PDF)」によると、日本の農業経営者のIT技術の使用状況は以下のグラフの通りだ。

農業経営者におけるIT機器等の利用内容

その結果。センサーやカメラ等を活用している割合はわずかに7.7%に留まっている。
報告書でも以下のように述べているように、直接生産性の向上に役立つIT技術の利用は、まだまだなのが現状のようだ。

ただし、IT を利用していると答えた営農者に対する利用内容に関する質問では、その多くがインターネットによる情報収集や経理事務等のデータの蓄積、農作業履歴や出荷履歴の記録など比較的簡易な利用に留まっており、農業技術のデータベース化(知識の蓄積・活用)やセンサー等を活用した環境測定など、農業生産性の向上に結びつくと期待される IT の利用はまだわずかとなっている。

一方、海外の農業現場ではバリバリにセンサーを張り巡らせ、ハイテク農業を行っている国がある。
それはオランダだ。

僕が抱く、オランダのイメージ(ステレオタイプ過ぎ!)

僕が抱く、オランダのイメージ(ステレオタイプ過ぎ!)

他のヨーロッパの国で普通に栽培できる作物も、オランダではハウスで作らなくてはならない。
そのため、国際競争力を高めるため、効率の良い農業が行われているそうだ。

Tech-Onの記事「オランダの農業が強い理由」では、オランダにおけるIT農業の事例が詳しく説明されている。
ハウスの中では湿度センサー、赤外線センサー、果汁流量センサー、色素センサー等々で徹底管理。
ハウスの外の環境も常に分析し、ハウスの制御も以下のように行うそうだ!

温室内の管理にセンサを使うだけでなく、温室の外に設置したセンサも利用する。例えば、温室の外に吹く風の風速を測定することによって、暴風雨の際には温室を守る手段を講じる。また、温室の外に吹く風の風向によって、温室の最適な位置の窓を開閉し、最適な温室内の制御につなげたり、太陽の照射状況に対応して温室内に日陰を作り出したりといった制御をする。

果ては植物の可視画像、赤外線画像などから光合成の効率、植物のストレスまで管理してしまう。

脱帽・・

脱帽・・ (出典:Tech-On記事より)

僕は日本の農業の現状について、正直殆ど知らない。

しかし、毎日美味しく、とても質の高い野菜を口にしている。
生産する農家の方が苦労し、誇りを持って出荷する素晴らしい野菜だろう。
最初に見たグラフにあったように、センサー等の活用無しでもこのクオリティーである。

仮にセンサー網を農業現場に導入出来れば、想像を絶するような質の作物が採れるのかもしれない。
そして、前述のオランダの例のように、生産者の労力が減ることも期待できる。

オランダの農業現場での今の課題の一つが「センサーが高い」ということらしい。
しかし、センサーはあっという間に価格破壊の恩恵を受けられることもある。
この記事のように999$のセンサーに近い品質のものが、突然99$で現れたりするのだ。

少子高齢化が進み、農業人口がどんどん減っていく中、IT技術を活用し、効率化を計った農業への移行を考える時期が来ているのかもしれない。
(あわよくば、さらに野菜が美味しくなりますように!)






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