帝都高速度交通営団とオープンデータ

Essay
帝都高速度交通営団時代の車両はアシンメトリーなデザインで本当にかっこよかった

「帝都高速度交通営団」

いかめしくも、懐かしい響きである。
昭和50年代生まれのオッサンである僕には地下鉄=帝都高速度交通営団という刷り込みがあり、今の「東京メトロ」という言葉はどこかハイカラ過ぎて口にするのが少しこそばゆい。

帝都高速度交通営団時代の車両はアシンメトリーなデザインで本当にかっこよかった

閑話休題、本日、東京メトロが今までの常識を覆す驚きのプレスリリースを出した。
なんと列車の詳細な運行状況をほぼリアルタイム(1分間隔での更新)で広く一般に公開するそうだ。

 

東京メトロ全線の列車位置、遅延時間等に係る情報(方向、列車番号、列車種別(普通、急行、快速等)、始発駅・行先駅、車両の所属会社、在線位置(ホーム、駅間の2区分)、遅延時間(5分以上の遅延を「遅延」として表示))をオープンデータ化

 

まさに大盤振る舞い。鉄ちゃん大歓喜のサービスである。
このオープンデータを利用したWEBサービス、スマートフォン用のアプリを広く公募する「オープンデータ活用コンテスト」も合わせて始まっている。
あのお堅かった帝都高速度交通営団も、名前の変遷と共に着実に変わってきているようだ。

JRも負けてはいない。
JR東日本では、京浜東北線ではリアルタイム位置情報を、山手線では今乗っている列車の車両ごとの混雑度、気温などがリアルタイムで表示されるアプリを提供している。

凄い時代になりました

特に面白いのが山手線の車内状況の表示機能。
今自分が乗っている列車の情報がドンピシャで画面に表示されるのだ。
特に位置情報を取得しているわけでもないし、電車に備わっているWi-Fiに接続するわけでも無いのに、不思議だな~とずっと思っていたのだが、先ほど調べて謎が解けた。

このサービスは、docomoの「Air Stamp」という人の耳では聞こえない周波数帯の音波をスマホのマイクで受信してチェックインをさせるサービスを利用しているようだ。
山手線の車両内に高周波の音を出すスピーカーが設置されていて、それを手元のスマホのマイクが拾って場所を判定しているのである。

知らなかった知らなかった!

そういえば、スマホにヘッドホンを繋いで音楽を聞いている時、このサービスに接続できないことがあったが、あれはスマホのマイク入力がイヤホン側に切り替わってしまった為だったのだろう。

紹介ついでに、最後にお気に入りのサイトを紹介して終わろうと思う。
Flightradar24」という、世界を飛び回っている飛行機の位置・速度・高度などをリアルタイムに見ることが出来るサービスである。

このサイトを見ているだけで、2,3時間は軽く時間を潰せる

一般の航空機は空中衝突防止のために、識別子、現在位置、高度、対気速度のような情報を含んだ信号(ADS-B)を送信している。
世界中の航空ファン有志がこれを受信し、サーバにアップしてくれており、このような管制官気分を味わえる素晴らしい仕組みが出来ているのだ。

ちなみにアメリカの空はこんな

今、現実世界を飛び回っている乗り物の位置がリアルタイムで目の前のモニタに映る。
10年前にはおよそ考えられなかった事が日常になっている面白さ。

10年後、我々はPCの前に居ながらにして、何をリアルタイムで見ているのだろうか。実に楽しみである。