ロンドンV&A博物館が3Dプリンターで作った銃を展示

3DPGUN
ロンドンのV&A博物館始まったロンドンデザインフェスティバル2013で、3Dプリンターで作られた銃が展示されている。

アメリカの非営利組織、Defense Distributedが世界初の3Dプリンター製の銃を生み出したのが2013年5月。
リベレーター(解放者)」という名前のこの銃は、撃鉄以外のすべての部品が3Dプリンターで出力したプラスチックで出来ている。
もちろんプラスチック製なので耐久性には欠け、1発の発射くらいしかできない。

しかし、実際に発砲できる銃が普通の3Dプリンターで作れるようになった。
3Dプリンター用の設計図データさえあれば(ネットで公開された。削除されたとしてもネット上に一度流れたデータを止められないのはご承知の通り)、後はプリンターが銃のパーツを作り出すのである。

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今回、V&A博物館がこの展示を行う意義は、「人類の技術における、将来の方向性の証明」だそうだ。
(詳しくはこの記事を。僕の拙い英語力では上手く訳せない。)

3Dプリンターで銃を作ることの是非はともかく、産業革命以来続いてきた、モノは工場で作るものという認識の大きな変革が迫っている事は確かだ。
「3Dプリンターで作れるものなんて、たかが知れている」という意見も3Dプリンターが普及してきたこの1、2年で何回か目にした。
だが、技術の進歩は予測が付かない。10年前、僕たちはスマホで街角からHDムービーをシェアするこの状況を予測出来ただろうか?
Facebookで革命が起こると想像出来ただろうか?
先日の記事でも書いたが、3Dプリンターで「生体組織」を創ろうという試みすら始まっている。

手づくり、蒸気機関、産業ロボットときて、だれもが工場主となれる3Dプリンターが登場した。
技術の進歩は止められない。アパートの1室でプリンターが銃を作り出す時代が現実に来たのである。
今後、3Dプリンターをめぐり、著作権やら今回のような公共の安全に関わる問題が次々と出てくるだろう。
だがそのような問題と相反して、今まで眠っていた個人の創造性がそれ以上に有益な物を数多く作り出すだろう。

良い物も、悪いものも作り出してきた製造の歴史。
その製造の倫理的規範が、3Dプリンターの登場で集団から個に変わった。
ある意味先祖返りであり、洞窟で一人でコツコツ何かを自由に作る時代に戻ったのだ。
(ただし頭脳は集合知!手先は神の手!)

その結果、この世界がどう変わっていくか。今出来るのはそれを見守ることだけだ。






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