アウディのバーチャルコクピットはnVIDIA Tegra3入り

Essay

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日本でも発売が始まった、Audiの新モデル、「Audi TT」
最も安いモデルでも542万円というお大尽価格で、明日の酒代にも事欠く僕には到底手が出ないわけだが、メーターが一枚の液晶パネルで構成された「アウディバーチャルコクピット」のギミックはとりわけ目を引く。

オーディオ、ナビ、車の周辺情報、コミュニケーションなどなどすべてが統合されている

オーディオ、ナビ、車の周辺情報、コミュニケーションなどなどすべてが一つの液晶ディスプレイに統合されている

オーディオ

オーディオ

コミュニケーション

コミュニケーション

ナビ(控えめ)

ナビ(控えめ)

ナビ(でしゃばり)

ナビ(でしゃばり)

実際の操作感はAudi南アフリカのこの動画を見ていただくとだいたい分かる。

色々な記事やブログを見てみると、このディスプレイ部にはバックアイカメラの映像やテレビ映像も表示させることが可能なようだ

僕は将来的には車にも100%ヘッドアップディスプレイが搭載され、脳波もしくは視線で操作する時代になると確信しているのだが、Audi TTのバーチャルコクピットも過渡期の一つの完成形だと思っている。
操作がタッチパネルではなく、ジョグでの操作で、実際に運転してみないと操作性の良し悪しは把握できないが、センターコンソールに埋め込んだナビよりは視線の移動が少なく安全に貢献することは確かだろう。
(多機能化したことによる気の散り具合はまた別のおはなし)

さて、ここまでメーターをグリグリ動かすとなると、もちろんCPUやGPUもそれなりのモノが必要となってくる。
このAudi TTにはNVIDIAのTegra3が入っている

このTegra3、国産ハイスペックスマホの代表格「ARROWS」シリーズにも搭載され、F-10Dという機種では「寒い日にはカイロ代わりになる」「雪の上に置いたら熱で溶け始めた」などと一時期ユーザーの関心を買った。

tegra3_1
       ↓

お、おう・・

お、おう・・

PCゲームをやる人や、タブレットでぐりぐりゲームをする人ならグラボやチップの過熱で暴走したり、パフォーマンスが落ちてくる経験をした人も多いだろう。

僕もオンラインゲームなどで白熱しているときにグラボが逝き、がっくりと肩を落としたことも一度や二度ではない。
まあゲームならキーボードクラッシャーですむが、車となるとそうはいかない。
リアルクラッシュはできれば遠慮したい。

メーター類を一枚の液晶に集約した場合、システムの多重化はされているのだろうか。
飛行機なら当然ながら2重、3重化されているが車はどうなのだろう。
真夏の炎天下に駐車しておいた車の中のTegra3・・。
ぐりぐりとマップを動かして、Bluetoothで接続したスマホを発信して、ステアリングのスイッチを押しまくって・・と負荷をかける操作が続いた場合、バグるのが容易に想像できてしまうのが恐ろしい。

ふと、過去に見たジュークが頭をよぎる。

車 の 故 障

機械技師と電気技師とMicrosoftのプログラマーの3人が、1台の車でドライブをしていた。そのとき、突然車が故障して止まってしまった。

機械技師は、
「こりゃ、ギアを交換しないとだめだ。俺がやるよ。」と言う。
電気技師は、
「おそらく発電機だ。俺がやるよ。」と異を唱える。

Microsoftのプログラマーは首を振ってこう言う。

「あのね、もっと簡単にいくよ。いったんウィンドウを全部閉めて、車の外に出て、また乗り込む。それで動くかも知れないよ!」

 -マイクロソフトジョークスより

悲しくも財力が足りないため、Audi TTの人柱となるのは今回辞退させていただく。
お大尽人柱による検証を求む次第である。






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