「見た目」と「中身」大切なのは?DELL New XPS13

Essay
わずか4mm幅のベゼル、そしてDELLでは初となるホワイトのキートップ。編み込みグラスファイバーで強度・耐久性・断熱性に優れているそう。

PCの話です。

時は1997年。
当時高校生だった僕は、ある日部活のOBが持ってきたノートPCに目を奪われた。

憧れだったあれ。

初代VAIO。薄く、軽く、目を引くデザイン。
そしてスペックも決して妥協していないこいつを見たとき、いつかこれを買ってやろうと思ったものである。(数年後、初めて買ったノートPCはもちろんVAIOだった)

先日、DELLアンバサダーとして、新製品発表会に招かれた時のこと。

表参道ヒルズ。おしゃれスポットとはとんと縁がないので、こんな時くらいしか行かない・・。

新製品を見ながら、冒頭のVAIOのことを思い出したのである。
デザイン・スペックともに手を抜かないノートPCはいつの世も美しい。

今回見てきたDELLのNew XPS13ノートもまた美しかった。

僕はDELLがのイメージとして、質実剛健、デザインよりも機能!という印象を長らく持っていたのだがここのところのDELLのデザインへの力の入れ方は凄い。

プライベートユースのノートPCを売るためにはデザインと機能をどちらも高レベルに保たないといけないと思うが、過去のDELLに欠けていたのはデザインの方だったと思う。
ビジネスユースならデザインは正直どうでもいい。
ただし、自分の道具として「持ち歩きたい」「使いたい」と思ってもらうにはデザインは不可欠である。

今回の発表会では冒頭、製品をデザインしたチームのディレクターが登壇し、通訳を通してデザインやパーツの実装について自ら語っていた。

マック・タナカ氏

DELLのデザインへの力の入れようが伝わってくる。

わずか4mm幅のベゼル、そしてDELLでは初となるホワイトのキートップ。編み込みグラスファイバーで強度・耐久性・断熱性に優れているそう。

 

薄さに目を奪われる。

 

ホワイト

スリーブケースに入れてもかっこいい

アルミ削り出しの表面は文句なしに美しい。
そして、これは測ったわけではないので気のせいかもしれないのだが、表面のロゴが昔のモデルより心なしか小さくなっているように感じた。

正直、個人的にはDELLのロゴはあまりにも目立ちすぎると前々から思っている。
Macがリンゴのマークを使い、SONYがVAIOロゴを作ったようにメーカロゴではなく、ブランドロゴでいいのではと思うのである。

素材も形も美しいのだから、ブランドの主張は控えめにし、「それどこのPC?かっこいいね!」と言われるくらいを目指すのでは駄目なのだろうか。

こんな感じとか

閑話休題、このNEW XPS13、スペックお化けでもあるのだ。
1.21kgの軽量13インチノートながら、最も高スペックなモデルだと4Kタッチパネル、第8世代corei7-8550U、16GBメモリ、1TBSSDの構成が選択でき、バッテリー稼働時間は19時間強。

ノートPCでパフォーマンスを最大化するためには冷却は大切だが、排熱パイプやファンを2つ搭載したり、空気より熱伝導性の低いフィルムで熱対策をしている。
4KでsRGBカバー率100%のディスプレイ画面はゴリラガラス、マイクは4つ(!)搭載し4mの距離からコルタナなどの音声アシスタントを使用可能となっている。

そしてディスプレイ下部には赤外線カメラが。Windows Helloを使い、顔認証でのロック解除が可能だ。

赤外線カメラ

いくらデザインが良いノートPCでも肝心の中身で手抜きをしていたのでは本末転倒だ。
多くの国産ノートPCでCPUは平気で前世代のものを搭載し、ギリギリのメモリしか積まず、デザインだけにステータスを全振りした例を見てきた。
最も大切であるはずのPCをとしての基本性能を疎かにしてきた結果、一部のブランドだけを残して日本メーカーのPC市場は壊滅した。
そして、いつしか自分の中からも国産PCを買うという選択肢が消えてしまったのである。

デザインと機能のバランスをとり、どちらも妥協しないPCを作り続けて行くことはとても大変だろう。
その点、基本性能を絶対に疎かにしないDELLに僕は全幅の信頼を置いている。

これからもDELLのDNAたる基本機能の質実剛健さを保ちつつ、手にしてわくわくする素敵なPCを作り続けていってほしいと思う。

なんだかキレイな人も来てました..






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